ビオトープ運動とは、コンクリートとアスファルトで固められた現在の都市に例え疑似自然とはいえ自然を取り戻し、小鳥や虫、蛍トンボなどが飛び交う場所を作っていこうとするものです。それが次代を担う子供達の教育に不可欠なものだと思うのです。
コンクリートジャングルの中で暮らし人間以外のものと接することもなく育つと思いやりの心が生まれてこないだけでなく、自分の命、そして他人の命についても物質的なものに対する考えと同じ扱いになってしまいます。最近の凶悪事件を考えるに、事件を起こした人間の成長過程、環境に問題があったのではないかと感じるのです。
便利で快適な文明社会ですが、そこには思わぬ落とし穴があるのではないでしょうか。その穴を埋める一つの方策がこのビオトープにあり、「小さな生物と遊ぶ、気持ちを込める、大切にする、思いやる」これが人間が快適に生活する基であると思うのです。
このような思いを込めて、龍雲寺の東墓地周辺にビオトープを作りました。皆さんが楽しんでくれると、造ったかいがあったと私もうれしくなります。
平成17年師走 住職 |